介護の仕事内容の一つに、食事介助があります。介護を必要としている人によって、提供される食事内容が異なっており、通常食を選択している人もいれば塩分を控えた食事を選んでいる人もいます。塩分を控えている人は、腎臓病や糖尿病などの生活習慣病を患っていることが多く、医師から食事制限するよう指示されているケースが多いです。食事を他の人の分と取り違えてしまうと、体調不良につながることも少なくありません。そのため、その人に合った食事が提供されているかどうかしっかりと確認することも大切です。
食事介助のときには、食事をとるという行為を自分でできない利用者に対して、介助をしながら食べさせます。これは、介護施設だけでなく在宅介護のときにも同じです。介護施設での食事も配食サービスの場合も、利用者の状態に合った状態の食事が提供されますが、だからといって見守らずに利用者に食事を任せるのは危険です。食事介助の際は食べ物をただ口に入れるのではなく、相手のペースを確認しながら食事を進めていくことが大切です。食べ物が口の中に残っている状態で次の食べ物を入れてしまうと、のどに詰まったり、むせ込んだりするケースも多いです。自分のペースで食事が食べられないことで、食事を拒否するようになる人もいます。そのため、食事介助をする場合は、声をかけながら食べさせることが大切です。すぐに飲み込んでしまう人に対しては、「しっかり噛みましょうね」とその都度声をかけたり、なかなか飲み込めない人であれば、「そろそろ次のおかずを口に入れるので、準備してくださいね」などと話しかけるのもおすすめです。