在宅介護では、介護福祉施設に居住するわけではないので、食事は家族か被介護者本人が作るか、介護サービスを行ってくれる介護職員に作ってくれるように依頼するしかありません。介護の度合いによっては、咀嚼が簡単にできるような食事を作らなければならないといった手間がかかります。配食サービスを活用すれば、そのような手間はなくなります。配食サービスとは、高齢者向けの食事を自宅に配達するという仕組みのサービスです。栄養面でも考慮されているので、非常にメリットが多く、便利なサービスです。

しかし、配食サービスは、基本的には民間会社が行っているもので、介護保険外のサービスとなります。そのため、配食サービスを受ける際には費用が掛かることを気にしなければなりません。年金だけで暮らしているとなると、この費用が負担となることもあり、なかなか依頼しないといったこともあります。配食サービスにかかる負担を減らしたいのならば、市町村によって実施されている配食サービスを活用することが勧められます。

市町村によっては介護保険特別給付に位置づけられる配食サービスがあります。特別給付を活用して配食サービスを受けられるので、よりお得に食事をとることが可能です。しかし、この配食サービスを受けるためにはいくつかの条件があります。市町村ごとにその条件は異なっていますが、「要支援や要介護認定を受けていなければならない」というもので、担当のケアマネージャーなどを通じて、サービスの利用申請を行います。